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ホームページ&カタログ制作の基本1:わかりやすさの工夫

ホームページやカタログづくりに役立つ
コンテンツ制作の基本ルールを考える

東京・港区三田にある製造業・メーカー様に特化した、デジタル/紙を問わない販促ツールの企画制作会社コム・ストーリーです。ゴールデンウィークは、いかがでしたか? あいにく全国的に天候が良くなかったようですが、大型9連休が取れた方々は前半は天候が良かったので、海や山へと充実したお休みになったのではないでしょうか。

企業サイトやランディングページ(LP)などのホームページや、会社案内、製品カタログなどの紙ツールの中身(コンテンツ)には構造やルールがあります。雑誌や書籍、広告・販促物制作といった紙の商業印刷で培われた「編集デザイン」というルールです。
出版や広告物に関する企画から原稿作成、レイアウト、製版、印刷、製本までを体系的にまとめたもので、コンテンツ制作に関して多くの基本ルールが決められています。

古来の活版印刷から、1990年半ば以降のDTP ※1やCTP ※2などの普及、そしてWebへとメディアや制作手法が変われど、編集デザインの基本ルールのいくつかは、ネットメディア趨勢の現在でも、商業分野では根強く変わらずに残り続けています。またホームページ制作においても、ページ構造の「H1、H2 ※3」設定においてSEOに関わる重要なルールが存在します。

プロの編集者やデザイナー、ディレクター、印刷会社スタッフ以外は、編集デザインのすべてを知る必要はないのですが、製造業・メーカー様の販促担当者がちょっぴりでも知っておくと、企画制作会社や広告代理店、印刷会社との打ち合わせや各種共同作業が円滑に進められます

イラストレーションソフト『Adobe Illustrator(通称イラストレータ)』で制作した企業サイト用のWebデザインデータ。
これも立派なページレイアウトデータであり、会社案内や製品チラシもアドビイラストレータで制作する場合がほとんど

※1 DeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング)の略称。コンピューター上で組版データ(商業印刷用ページレイアウト)を行うこと
※2 Computer To Plateの略称、DTPソフトで作成した印刷用データで刷版(印刷用版)をダイレクトに作成する方法のこと。DTP普及初期では、印刷データを元に専用フィルムへ出力し、同フィルムに刷版を焼付けていたが、CTPになりフィルム出力がデジタル化され、ダイレクト刷版が可能になった

読みやすく、わかりやすい文章を
作り出すためのチョットしたコツ

会社案内や製品カタログ、展示会販促物、ホームページにおいて「読みやすく、わかりやすい文章」とは何でしょうか?
ごくごく代表的なものを挙げると、

1. 文体や体裁が整っていて、読み手、読者への配慮がある
簡潔で平易な文章表現を行い、難しい漢字も避ける。

 表記・用語統一、専門・技術用語表記、ルビ、脚注を設ける)

2. 各文章ブロックの内容が一目でわかる

3. すべての文章を読まずとも内容がわかる

これらは、製造業・メーカー様の販促物制作や展示会パネル制作、ホームページ制作でも重要な要素です。
ちょっとしたコツだけで、コンテンツ全体が読みやすくなり、ツールの集客力やお問い合わせにつながる訴求力、ホームページのSEO(コンバージョンUP)効果が格段に上がります。

1.は、なるべく読み手(エンドユーザー=お客様)を意識して、専門用語や技術用語以外はわかりやすい文章にするように心がけることです。「だ。である。」または「です。ます。」調の統一、ムダな接続詞を排除しながら「体言止め」を要所に盛り込みながら簡潔な文章にすること。区切りが無くダラダラ続く長文は、読み手が内容を十分に理解できず、何度も読み返すなど混乱してしまいます。

例えば、製品仕様書や製品マニュアル、販促チラシには「箇条書き」がよく使われます。限られた文字数でムダがない表現方法ですが、箇条書きが連続すると非常に読みにくく、素っ気ない内容になります。このため、文章ブロックのまとめや、要点整理などのタイミングで使うことがお勧めです。
体現止めも「だ。である。」調などと混ぜて表現すると非常に有効です。段落がより短くなり、文章にははぎれの良さとリズム感が出ます

「だ。である。」調は、製品カタログやマニュアル、製品チラシなどでおなじみだろう。
ムダがない反面、そっけなさや冷たさが感じられる言い回しだ。「です。ます」調は、
会社案内などの文体で使われ、親切でていねいなイメージを読み手に与えられる

タイトル、見出し、本文に階層化させ
コンテンツを読む気にさせる工夫を施す

製造業・メーカー様によっては「だ。である。」を使わずに「です。ます。」を推奨・統一するところも多々あります。製品カタログや販促チラシにしろ、初めてのお客様に手渡す際に失礼がないようにという配慮やブランディング視点からです。製品仕様書やマニュアルなどは、すでにお客様が自社製品を購入済という前提もあり、「だ。である調+体現止め」がほとんど。このような塩梅は、会社ごとに方針が異なるため、上長様や社長様などに事前にご相談し、承認を得ることをお勧めします。

また、専門・技術用語の表記統一も重要。JISやISO規格にあるものや自社の製品・技術名称までの表記をルール化・統一し、社外の人でも理解できるようにすること。特に社内ローカルルールの表記は、一般では通用しないため、例えばホームページ制作においても、検索エンジンでの自然検索結果にも影響するので充分な配慮が必要です。

2と3は、タイトル、見出し、本文と文章を階層化すること。ワープロソフトのアウトライン機能でもお馴染みですが、本文がダラダラと続くばかりでは、読むこと自体が苦痛になり、文章全体をすべて読まなければ理解できません。そこで便利なのが、文章を階層構造化することです。次回は、タイトル、見出し、本文についてご説明します(続く)

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