製造業・メーカーお客様事例

シャログ

製品カタログ+会社案内パンフレット

自動車のトップたちをうならせた
カタログ+会社案内 三つ折りパンフ

紙の製品パンフレットや会社案内は、製造業・メーカー様では、展示会や日常営業などでまだまだ有効性が高いもの。「シャログ」は、軽量・コンパクトでマーケティング力が高い「使える営業ツール」の決定版です。

お客様の業種:

5G、6G、Wi-Fi6などミリ波領域までの高周波機器や、メカトロニクス、製造・試験治具製造、電気回路設計、ソフトウエア、EMC可視化装置、3次元空間電磁界可視化システム開発・製造メーカー/計測機器メーカー(製造業)

[ コム・ストーリーの仕事 ]

企 画:

コンセプト案、仕様、台割案、構成案

制 作:

原稿作成、コピーライティング、編集(情報整理)、アートディレクション、制作ディレクション、デザイン・印刷

その他:

校正作業、入稿チェック進行管理など

“何でもできる会社”ではなく
“何が強いのか”を明確化したい

森田テック株式会社様(以下、森田テック様)は、EMC(Electro Magnetic Compatibility)をはじめとする、工業製品のノイズ対策ソリューションなどの開発・製造・販売を行うメーカーです。

B(ビジネス)向けの製造業・メーカーにおいて「ソリューション製品」と言うと、

  • ハードウエア
  • ソフトウエア
  • 1と2のコア技術のみ
  • ハード、ソフトを含むシステム全体

のいずれかを開発・製造・販売を行う場合が多く、その他はOEM供給しパッケージ化してシステム販売を行うことが一般的です。森田テック様は、1~4すべてを自社にて開発する技術力とノウハウを兼ね備え、競合他社とは違った大きな優位性を持っています。

コム・ストーリーは、業界初の3次元空間電磁界可視化システム『WM9500』とA3対応EMCノイズスキャナー『WM7300』の製品カタログや両面チラシなどを多数制作。主に展示会や、日々の営業活動で利用していただき、ご好評を得ていました。

WM9500
3次元空間電磁界可視化システム『WM9500』
WM7300
A3対応EMCノイズスキャナー『WM7300』

同社の要件は、大きくとらえると、

  • 会社案内ではあるが、営業ツールとしても利用したい。自動車業界にアプローチできるカタログ
  • 「何でもできます」的な内容はNG。お客様に対して何ができるかを明確にしたい
  • 自動車メーカーのエンジニアなど「わかる人」が見たら”おっ!”と響く内容にしたい

の3つでした。

森田テック様の製品はBtoC(コンシューマ)向けではなくBtoB向けであり、エンドユーザーは自社製品を作るために森田テック様の製品を必要とします。エンドユーザーの業種業態は多岐にわたり、既存顧客であっても森田テック様へのイメージ(「何の会社であるか?」)は様々。従来の会社案内では、製造業・メーカーとしての全体像や、「何ができて、どんな強みがあるか」が、営業先のお客様に伝わりにくいという悩みがありました。

会社案内や製品カタログとはひと味違う
マーケティング志向のツール

初回のヒアリングでは、森田テック様の業界でのポジショニング、業界他社の動向、これから積極的に営業を仕掛けたいビジネスジャンル(ターゲット・ユーザー)について伺いました。自動車やIT機器や家電の製造業を中心として、”ノイズの見える化(可視化)”が思った以上にホットなキーワードとなっていることが印象的でした。

特に自動車業界では、EV(電気自動車)やHV(ハイブリッド)、PHV(ペリフェラルハイブリッド)、FCV(燃料電池車)などの普及が加速しており、従来のエンジン車両に比べると飛躍的に電子機器や電装部品の数が急増。それに比例してノイズが原因と予測される故障やトラブルが増えているため、自動車を開発するエンジニアを中心に、自動車の「EMC対策」に注目が集まっています。

森田テック様は、EMC対策向け製品を自動車業界(車メーカー、部品製造業)に売り込みたい意向を強くお持で、ごく一般的な会社案内パンフレットや製品カタログとひと味違う、マーケティング志向のツールを望まれていることが明確になりました。

技術や製品の良さが伝わり、小回りが利く
三つ折りパンフレット

コム・ストーリーが得意とするツールの1つに「シャログ」があります。シャログとは、製造業・メーカーの広告・宣伝に必須アイテムである「製品カタログ」と「会社案内パンフレット」の2つの機能を併せ持つ、使いやすいオリジナルのプレゼンツールです。

シャログ

技術・製品力と会社案内パンフレットを1冊に集約し、ページ数も少ないため、持ち運びに便利。様々な営業シーンで活用できる”小回りが利く”プレゼンツールとして好評を得ています。

シャログの最大の特長は、会社案内と製品案内の内容が密接に”ストーリー化”していること。製品の特長や強みとともに、製品を含む会社の全体像が無理なく読み手に伝わるように”0(ゼロ)”から企画立案します。通常の製品カタログ仕様のような中綴じ(ステープラー止め)ではなく、6ページの三つ折りパンフレットを採用。読み手に効果的にアピールするため、見開きページをうまく活用します。

制作初期の段階から、内容はもちろん
完成形が想像しやすい構成案

ツール制作にあたって通常の制作会社では、お客様から与えられたテキストや写真素材を基に、ツールのプロトタイプにあたる「カンプ」を作成します。このカンプはあくまでもデザインが主体です。タイトルや小見出し、本文は、すべてダミー(仮)なので、完成後に「見た目はいいけど、ツールとしては使いにくい」「カッコいいけど中身がなく、何が言いたいかお客様に本質が伝わらない」という残念な結果にもなりがちです。

それを解消するため、コム・ストーリーでは「構成案」を作成します。

構成案とは、言わばツールの”設計図”。お客様からのヒアリングを基に、カタログやパンフレットの要素であるタイトルや小見出し、本文、写真・図やそのキャプション(写真や図の説明文)などで構成したものです。印刷物の最終イメージを把握いただけるよう、制作初期の段階から完成に比較的に近い形でご提案しているのです。

この構成案をタタキ台として内容をブラッシュアップしていきますので、お客様が理想とするカタログやパンフレットにどんどん近づけていけます。加えて、初校デザイン以降の校正回数も格段に減らせますので、無駄な時間や追加コストを発生させず、予定どおりにツールを完成させられます。

構成案01
森田テック様との打ち合わせ後に作成した台割。各ページでどんな内容にするかを明確に示すもの。ページもののカタログやパンフレットには大切な“設計図”となる
構成案02
これが構成案。最初の見開きは「メーカーとしての特長」「顧客対応フロー」「基幹となる3つのソリューション」で全体像を訴求
構成案03
次の見開きは、自動車業界へアプローチするため、車のCGを採用。EMCに関わる最先端カーテクノロジーのキーワードやパーツの名称を散りばめている

会社や製品、技術の特長を伝える
キャッチフレーズを考案

製品カタログやパンフレットの表紙づくりは、なかなか難しい作業です。会社&製品案内カタログであれば、なおさらです。自社のカラーや特長、強みはもちろん、技術力や製品力の高さまで訴求しなくてはなりません。森田テック様の場合、ただの「会社&製品カタログ」だけではインパクトが弱いので、このツール用のキャッチフレーズ(セールスコピー)をご提案しました。

キャッチフレーズ
実際の表紙に使われたキャッチコピー。ビジュアルイメージに合わせ、ひげつきの書体を用い、「less」のみ消失する意味を持たせるため白の抜き文字処理によるデザインとした

これは、EMIとEMSの最高の調和によってEMC対策が実現し、”究極のノイズレス”の状態こそ森田テック様が目指すゴールであることを意味しています。長いコピーではメッセージが伝わりにくいため、シンプルかつ耳に残るワンワードにして、表紙に掲載することにしました。

さらに、次のようなサブキャッチコピーを提案しました。

「技術力とノウハウで”どこにもない”をカタチにする」
「”見えないもの”が見えてくると、未来のクルマが見えてくる」

これらキャッチコピーを設けることで、カタログやパンフレットに見開きページ単位での役割を与えて、メッセージ性とストーリー性を持たせています。

会社や製品、技術力の高さを
シンボリックにビジュアライズ

「Noiseless」のコピーのコンセプトがよく伝わるように、枯山水のビジュアルを構成案に入れ込みました。森田テック様のEMCノイズスキャナーで工業製品を計測すると、ノイズ解析ソフトウエアによりカラフルな等高線の波紋が表れます。これが枯山水の白砂の紋様や、特定空間の静寂感を想起させ、「EMIとEMSの調和がとれたベストな状態 = Noiseless」を印象深く表現するのに適していると考えたためです。

シャログ
シャログの表紙(左)と裏表紙(右)。表紙はシンプルなビジュアルを採用し、キャッチコピーに目線がいくようにした。裏表紙は、会社情報や沿革、地図などを掲載

中ページでは、2-3ページに導入説明を入れ、森田テック様のソリューションである「EMC」「シールド」「RF」を取り上げ、その全体像がわかるように配置。同時に、ヒアリングからアフターサポートまでのお客様対応フローをイラストでわかりやすく紹介しています。

P2-3の中面
P2-3の中面。森田テック様のコーポレイトカラーである緑を基調に、落ち着いた配色でまとめている。事業の概要とともに、3つの基幹ビジネス、顧客ワークフローを紹介
P4-5の中面
自動車業界向けにビジュアライズしたP4-5の中面。中央に車の内部構造を想起させるスケルトンのイメージを配置し、その周囲に製品と関連性の高いキーワードを散りばめることで、業界の技術者への訴求力を高めた

中ページでは、2-3ページに導入説明を入れ、森田テック様のソリューションである「EMC」「シールド」「RF」を取り上げ、その全体像がわかるように配置。同時に、ヒアリングからアフターサポートまでのお客様対応フローをイラストでわかりやすく紹介しています。

森田テック様は、今回制作したシャログを、展示会はもちろん、新規開拓のためリアルな営業の現場でも積極的に使っていただき、自動車業界(自動車メーカー、サプライヤーなど)への営業活動で高い受注効果を実現ししました(コラム参照)。

[お客様の声]
制作が進むたびに、社内で感嘆の声が上がった

「自動車関連の展示会での配布に最適の内容。単なる製品カタログや会社案内バンフレットだけではなく、営業のための強力なプレゼンテーションツールになった」

会場で反響や引き合いを実感! 同時に作ってもらった大型パネルも集客効果があり、ツールとしての効果を改めて実感した」

たった1回、約1時間の打ち合わせだけで、これほど完成度の高い会社&製品案内を作れた。本当に驚き!」

「構成案から初校、2校と校正PDFが上がるたびに、社内から「おぉーっ?」という感嘆の声が上がりました」

「限られた資料から私たちの製品や技術をしっかり読み取っていただき、しかも短期間で簡潔かつ丁寧に原稿をまとめてくれた」

「自動車業界に営業をかけるという目的と、EMCやノイズ対策の重要性がわかる人間をうならせたいというリクエストを、じつにうまくカタチにしてくれた」

国内自動車メーカーをほぼ制覇!
次は、5G次世代通信の計測分野!!

事例のシャログは、国内自動車メーカーの研究開発部門への会社と製品の認知であり、その結果ほぼすべてのメーカーから同社製品が受注となりました。その他、多くの自動車部品サプライヤーや車載器メーカーなどからも、EMCソリューションの引き合いがありました。
同社が次の狙うビジネス分野を、5G次世代通信分野にマーケティングを絞り込み、シャログをリニューアル。5G対応直線偏波カプラやミリ波ケーブルをはじめ、パワーアップした5つの高周波ソリューションを、新シャログとしてリニューアルしました。

[表面]

表面

[裏面]

裏面

初代シャログと同じ、6頁三折パンフレット形式で同社製の5G対応製品を紹介。お客様視点を大切にして、課題解決のための製品と技術をストーリーで紹介