製品ロゴ 制作事例:社内外で愛される自社製品には、じっくり練られたタイポグラフィデザインがよく似合う

展示パネル制作中では気づかないところが
展示会場の現場ではじめて気が付くもの
東京・港区三田にある製造業メーカー専門 広告代理店[コム・ストーリー]のプランナーGです。年末の仕事納めまでのラストスパート、皆様いかがお過ごしでしょうか。営業マンは、お客様へのカレンダーなどの配り物のラストチャンス! 営業車両での交通事故や、インフル・風邪などに充分に気をつけて今年のラストスパートに邁進してください。
コム・ストーリーでも、企業サイトや製品サイト、LPなどホームページ制作で慌ただしい年の瀬ですが、今回は半導体製造装置関連の展示会で参考出品した新製品の「製品ロゴ」制作事例を紹介します。
先週、東京都・有明にある東京ビックサイトへ「第40回ネプコンジャパン エレクトロニクス開発・実装展」に展示会出展のお手伝いをしたお客様ブースへ陣中訪問しました。コム・ストーリーでは、展示会出展サポート(ブース企画・設営、展示パネル、サイン看板、その他)をした場合、設営や撤収作業の立ち合いはもちろん、会期中に制作物がどのように使われ、どんな反響があるかを確認するため実際の現場へ伺います。
特に展示パネルやサイン(看板)、ポスターなどの展示物は、照明の当たり具合や、展示パネルの見え方(フォントの見やすさ、文章ストーリーの構成)など、実際の展示会場でないと気が付かないことが意外と多いもの。
このため、必ず実際の展示会ブースに訪問して制作物の確認を行い、現場スタッフ様からご意見や感想、お客様の反響などをいただきます。
製品ニックネームは“愛情”のしるし
型式より親近感が俄然、違ってくる
神奈川・横浜市にある株式会社吉岡精工 様は、真空吸着テーブル「ポーラスチャック」を設計・製造・販売するメーカーです。
元々は自動車部品や電子部品搬送器材の金型加工などが主なビジネスでしたが、高精度な加工技術を応用。製造装置内部でワークを真空吸着で固定するテーブル台座の開発・製造が主軸となりました。それに続く新製品としてチャックテーブルやフランジなどの開発に着手しています。
『Blade Holder(ブレードホルダー)』は、同社が企画・開発したダイシングソー用の新型フランジのこと。半導体製造工程においてシリコンウェハー切断のための円形の薄刃ブレードを保持するための治具です。一般的にチタンフランジやハブマウントとも呼ばれ、高速回転するダイシングソーのスピンドルに装着して使用するため、軽さと高い剛性が要求されます。
ブレードは(厚さ約20μm)と超薄厚なため、非常に繊細で割れやすい。このためブレード保持面には高度な平面性が求められ、チッピングなどによる加工不良を防ぐため「振れ精度」の高さも重要。ブレードを保持するフランジには、μオーダーまで追い込んだ高精度な加工技術が求められます。
メーカーの製品には、製品管理番号である「型式」のほか「製品ニックネーム」が付けらるものがあります。前者は英数字の組み合わせで覚えにくく、あまり記憶に残りませんが、製品の認知度や愛着、親しみを持たせ、エンドユーザーへの記憶にも残せます。
ロゴ企画・制作にあたってお客様からヒアリングを行い、
・新製品のブランディングを図りたい
・Webや、紙ツール、展示会で販促マーケティングを図る
・大手・中堅各社製の競合品との差別化、特長と強み、優位性を訴求
・安心感と信頼性、力強さ、繊細さ、高精度
という新しいロゴの要望をいただきました。
製品や社名を問わず、「タイポグラフィ(文字表現)」と呼ばれるデザイン手法です。文字(文章)を見やすく、美しく見せるためのもので、書体の形状や色、質感、余白などをバランス調整することで、見る人(読む人)へ美しさとともに意味や情報メッセージを持たせられます。
タイポグラフィを効果的に行うことで、見る人への印象や記憶に残りやすくなります。商品イメージの良し悪しにも大きく関わり、商品マーケティングにも重要な要素の1つです。
最近では「低価格&スピード納品」を売りにしたロゴデザインのネットサービスがありますが、制作の意図や目的、ニュアンス、が伝わらず、うまくいかない場合が多いです。ネットに集まったアマ/プロによるコンペ案件なので、提案数が多くても発注元が望むものに仕上がるわけではありません。またコンテンツへの二次利用でも、個人に対して著作権についての取り決めや契約書を結ばないと後々でトラブルになります。
何より会社案内や製品カタログ、ホームページなどのコンテンツ制作と同様に、お客様から直接ヒアリングなしでは、やり直しや修正回数も増えて「結局、高くつく」ので要注意。またコンテンツ自体のクオリティーも保証できません。
お客様と制作会社間で修正・校正を
繰り返しながらブラッシュアップ!
コム・ストーリーでは、通常デザインの方向性が異なる4、5案+バリエーション案(方向性は同じだが、色やかたちを変えたもの)を提案(予算が多い場合はもっと提案数を増やす場合もあり)。ロゴ制作は「提案数が多い=良い案がある」では決してありません。
ヒアリング後にデザインの方向性を厳選・かたちにして、クライアント(お客様)と共にブラッシュアップしていきます。
提案数が多いと、お客様は間違いなく迷うもの。最悪の場合、社内での多数決になってしまい、ヒアリング時に担当者と交した制作意図が反映さず、「見た目の良し悪し」だけのジャッジになる場合があります。他のコンテンツやツールも同様ですが、多数決は責任の所在が曖昧になり、コンセプトのぶれや制作期間の長期化などになりがちで両社にとってメリットはありません。
「多くの案から見た目の良いものを一つ選ぶ」のではなく、デザインやコンセプトを含めお客様の新製品の要件(特長や強み、機能・構造など)を体現していることが大切で、校正や修正を重ねながら、高い完成度を目指す作業こそが必要不可欠です。
ブレードホルダーのロゴ制作にあたり、いくつかのデザインキーワードを設定。
具体的には、
・「Blade」という言葉の力強さと「Holder」の字面の疾走感を活かすベース書体をチョイス
・ 超高精の度金属加工品であり重厚感と安定感を持たせ、信頼性を醸し出す
→ 力強さと堅牢性、「Solid(ソリッド)& Sharp(シャープ)」
・文字は極力デコ(ゴテゴテせず)らず、飽きにくいスマートデザイン
・文字としてのわかりやすさ、識字性の確保は大前提
→ アイキャッチのシンボルマークも欲しい
・モチーフは、繊細なブレードをガッチリ掴み込むイメージ
などの数十項目にわたりました。
デザイナーと打ち合わせで共有し、A〜Dの4案+バリエーションの計8パターンを作り、初校としてお客様に提出しました。お客様の社内で検討の結果、最終案に絞り込まれたのが[A案]でした。

最初の提案では、4パターン+バリエーションを提案。フォントは、商品の機能・構造、語感の強さを加味してゴシックのみとした(左)。右写真は、「第40回ネプコンジャパン エレクトロニクス開発・実装展」に参考出品された時の様子
同案の先頭にあるシンボルマークは、「Blade Holder」の頭文字「B」と「H」をモチーフに、「B」を「H」でがっちりと挟み込む安定した形状を採用。
超高速回転するブレードをホールドするイメージを表現。知性と信頼性、安定感を想起させるスマートブルー系のグラデーションの配色をあしらいました。アクセントが最小限のサンセリフ書体(ゴシック体)で、太めながら斜体のシンプルなタイポグラフィは、高剛性や堅牢性、躍動感を感じさせる飽きのこないシェイプを持ちます。
製品ロゴ決定稿。配色は何度となく修正を重ね、現在のものになった。お客様のご都合に合わせ、AIとPNG、JPEGファイルを納品し、コンテンツやメディアを問わずに自由に展開できることを両者間で取り決めている。なお、同製品名ならびロゴは商標登録確認中のため、実際のものと異なる場合がある
「奇を衒わない、コンサバティブ(保守的)なデザインだが、使いやすそう」
「モチーフのグラデや配色を詰めるのにごだわって良かった」
「ニッチマーケットの製品だが、ロゴがあるだけで商品としての格が上がった」
「力強さと剛性、スピード感がよく表現できていて、いいね」
コム・ストーリーでは、製品や社名ロゴの制作実績を多数持ちます。ご興味やご相談がございましたらコム・ストーリーまでお気軽に連絡ください。
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最初の提案では、4パターン+バリエーションを提案。フォントは、商品の機能・構造、語感の強さを加味してゴシックのみとした。
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